歯の痛みと表現される慢性痛の代表として関連痛がある。
関連痛とは「ある部位の痛みを異なる部位の痛みと脳が勘違いをすること」であり、
かき氷で刺激された舌咽神経により後頭部が痛くなることなどは良く知られている。
歯痛と錯誤される疾患として、心疾患、上顎洞炎、三又神経痛、顎関節痛などがある。
●歯の痛みの原因がわからない場合の診断的薬剤投与
三又神経痛が疑われる場合は、抗痙攣剤のテグレトール投与
顎関節痛が疑われる場合は、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、精神安定剤投与
歯髄疾患では、上下の歯の痛みを間違えたり、隣在歯と間違えたりするので注意が必要である。